【第32回橋田賞を受賞した神木隆之介さん(MANTAN)】
===>Yahoo公式コメンテーターのコメント
田幸和歌子:エンタメライター/編集者
補足 『らんまん』は神木隆之介さん、浜辺美波さんはじめ、役者陣も素晴らしいですが、特筆すべきはやはり長田育恵さんの緻密で繊細な脚本でした。
「日々の努力の積み重ね」や時間・季節の流れが丁寧に描かれる一方、大胆に省略される部分のバランスについて長田さんにインタビューで伺うと、こんなお話をして下さいました。
「やっぱり過程は面白いんですよね。突破があるとしたら、突破するまでが面白くて、突破したらその後のランディングのところはわりと省略できるという考え方なんです。突破するまでのベクトルを示すところにドラマが1番詰まっていて、その後のドラマのありどころは着地の仕方なんですよね。(中略)そういう最初の突破に至るやり取りをきめ細やかに描くと、そこから7年ぐらい経ったとしても、万太郎の成長ベクトルはもう示せているので、視聴者の想像に委ねることができています」
視聴者を信頼できるのも良い脚本の条件だと感じます。
===>Yahoo公式コメンテーターのコメント
木俣冬:フリーライター/インタビュアー/ノベライズ職人
見解 なかなか大賞が出ない橋田賞。今回受賞した3作は橋田壽賀子さんと深い関係性の石井ふく子プロデュースで正統派の「ひとりぼっち」、正統派の部分を受け継ぎながら新しさもあった「らんまん」、現代性に富んだ「ブラッシュアップライフ」とバランスがいい作品です。「ひとりぼっち」の脚本は「ゲゲゲの女房」の山本むつみさんです。
正統派ドラマでしっかり主役をつとめた相葉雅紀さん。
神木隆之介さんはベテランのような巧さと同時に常にフレッシュな稀有な才能。新人賞の浜辺美波さんは華やかさと明るさを持ち、物語をしっかり伝える力を「らんまん」で発揮しました。趣里さんも「ブギウギ」の歌と踊りが評価されてよかった。
北川景子さんのお市と茶々の演じ分けもすばらしかった。とくに茶々の最期。
特別賞の井上順さんも「らんまん」に出演されていました。渋谷育ちの井上さんが発展する前の渋谷の世話役的な役で味わい深かった。
=>1位コメント
「らんまん」は演者の素晴らしさは勿論だけど、脚本家の書くセリフ回しが好きでしたね。
特に早川逸馬・宮野真守さんの政治思想と神木さんの植物の知識を上手く活かしてのコラボ演説は、そのリズムやテンポ、その演者の熱演もあり、この作品屈指の名シーンとなりましたよね!
=>2位コメント
NHKは昨年前期の『らんまん』と言い、後期の『ブギウギ』と言い、役者の演技も脚本の出来も本当に素晴らしかった。この勢いでこれからの朝ドラも視聴者が観たいと思う作品作りに励んでほしい。
=>3位コメント
らんまんは本当に素晴らしいドラマでした
最終回が終わった後に華丸さんが言葉を濁しながら今まで朝ドラ受けをしてきたドラマの中で一番良かったというニュアンスの事を仰ったように、とても感動する最終回でした
寿恵子が「私がいなくなったら」と言った後の神木隆之介さんの演技が素晴らしくて、後世まで語り継がれる名ドラマ、名俳優だと思っています
らんまんの皆さん、神木隆之介さん、本当におめでとうございます!
=>4位コメント
らんまんは久しぶりに良いドラマだと思った。登場人物みんな丁寧に描かれてたし、神木さんはもちろん、浜辺さん演じるスエちゃんがすごく良かったと思う。
=>5位コメント
らんまんは本当に感動、久々に毎日、毎回食い入って観た名作だった。
奔放でらんまんな?万太郎を支える周囲の人々、特に長屋の女将さん
達が、若い夫婦の力となり支えとなって夫婦の試練も乗り越えられた。
万太郎の研究も功績も周囲の支え、寿恵子の励まし合ってこその、
「大輪の花」だった。
へこむ万太郎に「(そんなの)大きな かるやき!」と笑顔の寿恵子が
素敵だった。
【ヤフコメへのコメント】
コメ数130、1位コメの「共感した」数は919。
「共感した」数が多い順に5つピックアップ。
記事内容も一部メモ
◇受賞作品、受賞者は以下の通り(敬称略)
・橋田賞大賞:該当なし
・橋田賞
「ブラッシュアップライフ」(日本テレビ)
緻密に練られた伏線と、軽妙なセリフの会話劇で、ドラマの面白さを再認識させた。俳優陣の演技も見事で、視聴者から熱い共感を呼ぶドラマに仕上がっていた。
「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」(TBS)
大切な人を失い、心を閉ざして生きていた青年が、人との出会いで人生に前向きになることができるという温かいテーマは、テレビドラマの原点を思い起こさせた。
連続テレビ小説「らんまん」(NHK)
植物学者・牧野富太郎をモデルとした主人公とその妻の波乱万丈の生涯と、その周りに集まる人々を丁寧に描き、多くの人の心を動かした。
相葉雅紀(あいば まさき/俳優・歌手・タレント)
「ひとりぼっち―人と人をつなぐ愛の物語―」と「今日からヒットマン」(テレビ朝日)での熱演と、音楽番組やバラエティ番組での幅広い活躍が評価された。
神木隆之介(かみき りゅうのすけ/俳優)
「らんまん」での植物学者・牧野富太郎をモデルとした魅力的な主人公の造形が見事だった。その演技力および長年の功績に対して。
北川景子(きたがわ けいこ/俳優)
大河ドラマ「どうする家康」(NHK)でお市とその娘茶々の二役を見事に演じ分けた演技力、また「女神(テミス)の教室~リーガル青春白書~」(フジテレビ)で見せた演技の幅広さと、長年にわたる活躍に対して。
バカリズム(お笑い芸人・脚本家)
「ブラッシュアップライフ」でのアイデアにあふれたオリジナル脚本が見事。自然なセリフや巧みな構成で多くの視聴者の心をつかんだ。
大下容子(おおした ようこ/テレビ朝日アナウンサー)
報道・情報番組に長年携わり、常に公正な姿勢で自身の名を冠した番組のメインキャスターを務めると共に、バラエティや特別番組へも出演し、放送業界へ貢献してきたことに対して。
・橋田賞新人賞
浜辺美波(はまべ みなみ/俳優)
「らんまん」で主人公の妻役を健気に凛々しく好演。安定感のある落ち着いた演技で、明治の女性を青年期から壮年期まで見事に演じきった。
趣里(しゅり/俳優)
連続テレビ小説「ブギウギ」(NHK)での体当たりの演技に対して。歌も踊りも一生懸命に演じている姿は視聴者に感動を与えた。
・橋田賞特別賞
井上順(いのうえ じゅん/タレント・歌手・俳優)
音楽、ドラマ、バラエティと様々な分野で芸能活動を精力的にこなし、長年放送業界に貢献してきた功績に対して。
野村昭子賞
大方 斐紗子(おおかた ひさこ/俳優)
長年にわたり放送業界で幅広く活躍。バイプレーヤーとして映像作品には欠かせない存在であることに対して。
・令和5年度橋田賞新人脚本賞
入選作 長編、短編とも該当なし
佳作
「嘘つきリーさん」安達あづさ(あだち あづさ)
「あなたに花が咲くように」平木健典(ひらき けんすけ)
「ニンベンに憂う」三谷武史(みたに たけし)
「<第32回橋田賞>「らんまん」が“3冠” 相葉雅紀、北川景子も」3/31(日) 5:00配信のMANTANWEBの記事。
(尚、このニュースはこちら:消えていれば削除されていますのでご了承ください。)